17日(土)の早朝。浪切神社がピカピカに磨きあげられています。
もちろん、アホな話もしもってですが、黙々、淡々・・・
彼岸にお墓参りで自らの墓石を清掃する以上に、念入りに。
明日は二十二年岸和田祭礼安全祈願祭、その段取り。
若頭責任者協議会の皆さん中心に、若頭連絡協議会もお手伝いです。
清掃だけではありません。
「ビシッ」と美しく
テントやパイプイスを正確に並べるため、
その準備も進められます。
こういうものは規律正しく進める必要あり。
図面を見つつ、昨年度の
安全祈願祭の撮影写真も参考に。
進め方については”改善案”も。
確かにアホな話も飛び出していますが、
まじめな話も少なくない。
このあたりの真剣さは若頭ならではでしょう。
ころあい、十分に理解している年齢です。
だんじり祭の安全祈願碑。
鳥衾がかっこいいんです。
キュッキュ、ピカピカ。
浪切神社。
港の守り神であり、浪切ホールの由来。
浪切不動明王、住吉大神、金毘羅大権現の
祠が正面に祀られていますね。
安全祈願祭はここ浪切神社で本年度の町会連合会の会長、
年番長、市長ほか、各町の曳行責任者、若頭責任者、
後梃子組長、青年団長の各正副(団長、副団長)が出席して、玉串を奉納。
岸和田だんじり祭、九月祭礼の安全を祈願します。
前日の知られざる下準備に加え、当日も早朝から・・・
10時から開催される安全祈願祭、朝8時の時点では
ほとんど段取りがすんで、若頭責任者協議会、若頭連絡協議会のみなさん
すでにくつろいでいらしゃいます。
法被にバッチ、
鉢巻を絞め地下足袋をはいた「正装」。
次第には「乾杯」もあるため、
自転車に乗って皆さん集結。
ほーら、毅然と
「ビシッ」と並んでおります。
こういうのは本当に気持ちがいい。
祭り神事はこうでなくっちゃ・・・
「岸ぶらさんどーぞ」と
朝食を頂いてしまいました。
はは、役得、しかしこのホットドック
めちゃ旨。カレー味のキャベツと
マヨネーズが絶妙です・・・
いやいや今日は安全祈願祭。
(ちなみに「らんかん」さん作でした)
とか話していたら、
纏を持った青年団が登場。
大切に慎重に纏が運ばれています。
受付風景。
少年団、青年団。みんな芳名を記入。
自立的、主体的に自然に。
さすが団長、副団長。
岸和田らしい風景でしょうか?
わぉ!年番さん、今年の正装。
ひときわ目立ちますね。
そうか、衣装関連も今日がお披露目。
安全祈願祭はそういう日でもありますね。
沼町の皆さんが鳴り物担当。
だんじり囃子が響き始めると
浪切神社前、ピリッとした緊張感が漂います。
安全祈願祭、ようやくスタートです。
22町の纏も整然と並びます。
かっこいい、また、金銀が青空に映え
とても美しい(クリックで拡大)。
うーん、こういうものを見ると
岸和田市民がうらやましくてたまらない。
纏が勢ぞろいするのは、この
安全祈願祭のみの慣わしとか。
じっくり見る。写真を撮る。
はて、この設置順、どうなっているの?
ランダムなようで、そんなわけはないでしょう・・・
宮入順には厳格なものがあります。
しかしこういった次第において、呼び出し順などは
いわゆるパレード順を活用されます。纏も前年度のパレード順。
おそらくいろいろな場面でパレード順が使われるのでしょう。
パレード順は三郷の寄り合いで、公平に決定されるわけですが、
単にパレード順だけの意味ではないのですねぇ。
人間だから「もめごと」はつきもの、必ずある。
あるからそれをできるだけ軽減(リスクヘッジ)する、そんな哲学を感じます。
安全祈願祭において、安全運営のノハウのひとつ気づきました。
主催にあたる
若頭責任者協議会、平成二十二年度会長
南野憲二さんが開会の辞を述べます。
浪切神社に再びピリッとした
緊張感が走ります。
拝殿後方、ちょうど中央は
若連が陣取ります。
安全曳行の要をつかさどるだけに
もちろん慎重な面持ちに。
これもごく自然に。
来賓による玉串奉納を済ませ
各町の各町の曳行責任者、若頭責任者、
後梃子組長、青年団長の各正副
(団長、副団長)も玉串奉納。
毅然と黙々と安全祈願。
(クリックで拡大)
関係者整列。この後、祝辞と乾杯を経て
安全祈願祭は終了します。
一連の若頭責任者協議会、若頭連絡協議会の皆さんの
段取りから当日の流れまでお付き合いさせていただきました。
若責、若連の皆さんの指示号令に、じせき、とうせき・・・そんな言葉が使われます。
「じせき」次年度責任者、「とうせき」当年度責任者ですね。
この「次責」「当責」が、清掃など主要な作業を担当されていたように思います。
おそらく各種の行動、作業単位として「次責」「当責」が使われるのでしょう。
これはノウハウ共有のため、大変有効な手段です。
危機管理哲学として代々伝えられたもの。こういったところに伝統を実感します。
また、MBAなどの経営者哲学にも、同様のノウハウがあると記憶しています。
こういった伝統的な人的体系、知恵こそが安全運営を成立させるのでしょう。
まあ、それはそれ、平成二十二年度岸和田祭礼、
私も改めまして、安全を祈願させていただきました。
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